第23話 〜少女は犯罪者となる〜 ページ25
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少女の母が少女を呼ぶ。
「A?大丈夫?」
少女はいまいち状況が掴めておらず、俯いて頭を抱えていた。
瞬間、
酷く痛い頭痛が少女を襲う。
父親はそんな少女の様子に気付き、駆け寄った。
「大丈夫か?」
「全然…大丈夫だよ」
少女は、なおも俯いたままだ。
少女の様子がおかしいことを、心配に思う人々が少女を見つめる。
「全然、大丈夫だよ」
少女が顔を上げる。
「お前…その……目……」
悲劇が幕を上げる。
「おとう…さん?」
少女と目が合った父親は地に伏せた。
額に月の紋章を残して。
目の色に対する疑問を残して。
「だれか!おとうさんが!」
飲み込めない状況を必死に鵜呑みにした少女が通行人を見回す。
途端に、通行人が倒れていく。
その異様な光景を理解できる人などいるわけがなかった。
母親が恐怖心を押し殺して少女の顔色を伺う
「A?!大丈……」
母親が倒れる。
「な…んで…?なんでなんでなんで?」
少女と目を合わせたものは皆倒れていく。
そして、彼女の異能はさらに暴走していく。
異能の制御どころか、自分に存在していることすら知らない少女は、何が起きているのか理解することは不可能であった。
「もう……やだよ……なんで?なんでみんなたおれちゃうの?」
彼女の精神は既に壊れつつあった。
「もう、分からないよ……」
また、1人倒れる。
「やだ……」
次に子供。
「なんで?…」
カップル。
「もう……」
子連れの家族。
「やめ…て…」
従業員。
「いや……」
少し前にぶつかった男の子
「いやーーーーーーーー!!!!!」
途端、
彼女の背後に赤い満月がのぼる。
「もう、やだよ………寝てるんだよね?そうだよね?そうに決まってるよね?……あはは、そっかー…寝てるのかー、お父さんよく私に寝てる振りしてびっくりさせてくれたもんね、ねえ、いつびっくりさせてくれるの?」
辺りは状況を飲み込めない人達がひしめき合っている。
「赤い……月?何だ?アレ?」
「死んでるの…?なんで?」
「この人の首にあるコレって…月のマーク?」
「誰がこんなことを…」
「ね、ねぇ……あの子……」
「笑ってる……のか?」
「気味が悪い……」
少女を非難するような会話が波紋のように広がっていく
「なんでみんなそんな目で見てるの?」
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無月(プロフ) - コノハさん» コメントありがとうございます!更新が遅れてしまい申し訳ございません!続きの方をこれからたくさん執筆していく予定ですので、ご愛読、応援よろしくお願いします! (2018年7月6日 14時) (レス) id: 377141de70 (このIDを非表示/違反報告)
無月(プロフ) - 彼岸花さん» コメントありがとうございます!更新がとても遅れてしまい申し訳ありません!これから、また頑張っていこうと思っていますのでご愛読、応援よろしくお願いします! (2018年7月6日 14時) (レス) id: 377141de70 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - とても良かったです!!続きが気になりますね!楽しみにしてます (2018年6月16日 21時) (レス) id: bda9d23ff8 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花 - 面白かったです。更新楽しみに待っています。 (2018年5月30日 23時) (レス) id: c059ebfed1 (このIDを非表示/違反報告)
憂月(プロフ) - 絵が完成しましたのでURLの方貼らせていただきます。(image:http://uranai.nosv.org/uploader/common/2/5/d/25d8c87cd0a5233123f720211c5eeb39.png)私好み寄りになってます((やり方がいまいち分かってないのでちゃんと載せられていなかったらすみません… (2018年5月10日 15時) (レス) id: 8f4835c4f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無月 | 作成日時:2018年4月22日 0時