【実況者】クリスマスは独占したい【全身組】 (ページ10)

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光とクリスマスｰレトルトｰページ10

(うぅ…寒い…)

私は大きなクリスマスツリーの下でマフラーに顔をうずめる。

ここで、レトさんを待ってかれこれ15分は経っている。

もしかしたら、レトさんは来ないんじゃないか、なんて不安が浮かんでくる。

和気あいあいと話をしながらイルミネーションを見てる人がすごく羨ましい。

(本当は、私もこんな風にデートする予定だったのにな)

はぐれてしまうなんて、想定外でテンションが下がる。

(それにしても、遅いな…もしかして本当に先に帰っちゃったのかも)

あと、5分経って来なかったら帰ろう私がそう思った時、息を切らしたレトさんが前方からやってきた。

レ「待たせてごめん…迷っちゃって…」

『私こそ先々、1人で行っちゃってごめんね』

レトさんは「Aちゃんは悪くないよ」と言うと私の頭を撫でる。

いつもなら絶対にないような行動に驚いていると突然、レトさんの顔が近くなり互いの唇が触れる。

レ「ごめんいきなり…驚いたよね？」

『え、あ、驚いた…けど…嬉しかった』

赤くなった顔を見られたくなくて私は顔を背け『あの…今日のレトさんいつもとなんか違う気がする』と照れ隠しに言う。

レ「わかった？…俺、いつも頼りない感じやん？だから、男らしくなろうと思って…」

なんだ、そういうことだったのか。

今日の行動の理由が分かり、可愛いなと心の中で笑う。

『私、いつものレトさん好きだよ。だから、無理して変わろうなんて思わなくていいよ』

レ「…ありがとう」

そう言うと、レトさんは照れくさそうに顔を赤らめる。

そんな、姿が愛おしくて私はレトさんのほっぺたに触れるだけのキスをする。

レ「え、あ、Aちゃん！？」

予想通りレトさんはテンパっている。

(よかった…いつものレトさんだ…)

『仕返し』

そういい、私は悪戯に笑った。

fin