【実況者】とある国の脱獄劇【キヨ】〔完結〕

Episode27 ページ28

ついに、来た…！


私は今、電力室の近くのロッカーに
隠れている。


今は牢屋に帰る時間。
看守に見つかったら怒られてしまう
からだ。


あー緊張する…。


でも、私がヘマをしない限り看守に
バレることはないだろう。


ベッドにダミー人形を入れて置いたし。

ガッチさんに言われるまで
忘れてたんだけど…。


ベルの音が鳴り響く。


就寝時間になったみたい。


私は周りに誰もいないか確認しながら
ロッカーから出る。

そして、急いで電力室へと向かう。


…赤い鍵を使い電力室の中に侵入し
動力停止ボタンを探す。


『どこだろう…？』


さらに、部屋の奥へと進む。


『あ、あった！』


私は迷うことなく動力停止ボタンを押す。


押した瞬間瞬く間に電気が落ちる。

暗いが辛うじて前は見える。


看守が来る前にこの場所を去ろう。

私は駆け足で電力室を出た。


看「おい！止まれ！」


『えっ！？』


どうやら、電力室の近くにいた看守に見つかってしまったみたいだ。

やばい…！

私は振り返ることなく無我夢中で走る。


看「待て！」


これで捕まったら脱獄失敗だ…！

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