Real Hostage-3年A組- Ⅲ (ページ8)

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case6-8 ページ8

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柊「懐かしいなぁ」

そう言いながら、先生はまた
あの白い袋を持って鞄と携帯を回収し始めた。

…せめて鞄だけは、

そう思いながらも
目の前に迫って来ていた先生。

A(…あれ、)

でも、先生は私の鞄を袋に入れると
それだけで後ろに行ってしまう。

…携帯、いいの？

そう思って顔を見ても
目が合わずに甲斐の席へと行ってしまう。

…いい、んだ

甲斐「俺たちを殺すつもりはねぇんだろ？」

柊「残念だが、
俺は目的を果たすためなら容赦しない」

甲斐は鞄と携帯を取る先生にそう告げるけど
先生はそう冷たく返した。

逢沢「じゃあ僕たちは先生の誰かが犯人だと名乗り出たければ死ぬって事ですか？」

柊「ピンポーン！流石元内通者、話が分かる」

また横を通り過ぎて前に戻る先生に
逢沢くんがそう語りかける。

…元、って事は

先生はもう逢沢くんに頼らない、って事？

…そう言えば、

私が携帯持ってる事知ってるのは
さくらと甲斐だけ…

みんなは私が携帯を忘れたと思ってるんだった、

柊「とは言え、
このまま何もしないで首を洗って待ってるだけ、

って言うのも可哀想だな…

じゃあお前ら、先生を説得してみるか？

生徒が必死に命乞いすれば
犯人の心が動くかもしれない」

そう言いながら先生は
また眼鏡をかけて

柊「いいか、上辺だけで物事を見るな

本質から目を背けるな

let's think」

そう言って、
先生は袋を持って教室を出ていこうとする。

それに、美咲ちゃんが手伝うと名乗り出て
先生と二人で教室を出て行く。

…ん？

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