Real Hostage-3年A組- Ⅲ (ページ31)

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case7-12 ページ31

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A「…やっぱ好きなんだよね、弓道」

あの日から、やらなくなって

ただ、推薦＝部活、で思い出しただけ。

須永「…お前の」

A「…」

須永「弓道やってるとこ、もっかい見せろよ」

A「…」

なんで、そんな事言うかな。

今思うと、あの頃は楽しかったのかも

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須永『は？推薦？』

A『うん』

あの頃、須永と付き合ってて

須永『へぇ、すげぇじゃん、行けよそこ』

A『いや、でも、』

"みんなに言うと五月蝿いから。特に石倉と甲斐が"
そんな須永の理由と

"好きなの？とか聞かれるのが嫌"
そんな私の理由から

誰にも言わずに

校舎の人気のない所で
よく二人で話してた。

A『そこ行った先輩、みんな辞めてんだって。
先生が言ってた』

須永『じゃあどうすんの、辞めの』

A『…武智って信用出来る？』

須永『さぁ、あいついっつもヘラヘラしてんだろ』

A『そこだよ。何か胡散臭い』

なんでも話してた。

親友みたいで、一緒にいて楽だった。

付き合い始めは、何となくで

告白されて、須永の事を
好きなのか分からなかった。

それでもいいからって
何となく付き合い始めたけど

一緒にいて凄く楽だった。

なのに、

須永『お前景山と一緒にいんのやめろ』

あの時、澪奈ちゃんがいじめられ始めた頃
少し怒り気味にそう言われて

A『…はぁ？』

須永『いいから辞めろ。関わんな』

あれから、色々あってよく分からなくなった。

友達と同じ。
そう思えばそうで、

恋人らしい事なんてした事なくて

結局、友達に戻りたい。
そう言ったのは自分だった。

それで、答えが見つかると思ったから。

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須永「また今度見せろよ」

A「…今度ね」

答えは、

まだ見つからない。

顧問が居なくなって
弓道部も休止になって

答えも見つからない。
先生の事件の犯人も分からない。

…ずっと、

モヤモヤしたまんま。

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※オチが決まった訳じゃないです。話の過程です。

須永との絡みが好きだとコメント頂きましたので
ありがとうございます。