Real Hostage-3年A組- Ⅲ (ページ19)

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case6-19 ページ19

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柊「橘、ちょっと来い」

あの後、少しして先生が戻ってくると

そう言われて
重い体を動かして、準備室に来た。

柊「お前熱あるんじゃないか」

先生は椅子に座りながら
そう、聞いてくる。

柊「ほら、ここ座れ」

そう言って
隣の椅子を引いてくれる。

…先生、

柊「ほら、俺ので悪いが」

そんなの常備してたんだ。

出された薬に関心しながら
水の入ったコップを渡される。

柊「何かあったか」

ゴクッと薬を飲むのを見た先生が
そう聞いてきた。

…何か、

A「無いです」

柊「須永と喧嘩でもしたか」

A「……」

…分かってるなら聞かないでください。

A「最近、華と仲良いみたいです」

柊「へぇ。ヤキモチか」

A「違います」

柊「お前は甲斐に須永に忙しみたいだな」

A「何がですか」

柊「景山から聞いたよ」

"Aは甲斐くんか須永くんと付き合えばいいのに"

そう言ってた。

と、そう続けた先生。

柊「お前の事をよく分かってると思う。

そうも言ってたな」

A「…」

柊「でも、選ぶのはお前だ」

…そりゃ、そうでしょ、

柊「俺もお前の事はよく知ってるけどなぁ？」

……

A「何ですかそれ」

柊「さぁな…

ほら、早く寝ろ」

…なに、言ってんだ先生。

そう思いながら
立ち上がって準備室を出て行こうとする。

と、

柊「橘」

A「…」

柊「おやすみ」

振り向いた直後
こちらは見てないけど

じっと画面とにらめっこしてる先生が
そう呟いた。

…先生、

____バタンッ

準備室を出て、
何故が泣きそうになる。

…先生、

A(本当に…)

本当に死んじゃうの________

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