Real Hostage-3年A組- Ⅲ (ページ16)

今日:3 hit、昨日:15 hit、合計:306,652 hit

case6-16 ページ16

.

坪井『柊！馬鹿な真似はやめろ！！
お前こんな事してタダで済むと思ってんのか！！』

でもそんな先生を、
容疑者の坪井先生の声が止めた。

柊「坪井先生、貴方の方こそ、
タダじゃ済みそうにありませんよ」

坪井『どう言う事だ』

柊「生徒達の予想では、
坪井先生が犯人だと思っているようです」

まぁ、何とも直球に。

そんな先生をじっと見ながら
自分の体調の悪くなってくのが分かる。

…頭、痛い

ぎゅっと目を瞑り耐えるけど
そんなの気にも留めないクラスは

涼音と坪井先生が話し始めたのに注目していた。

…丁度いい。

涼音「先生が澪奈のフェイク動画をベルムズに依頼したんでしょ？」

坪井『何言ってんだ、そんな訳ないだろ！！』

涼音「正直に話して！じゃなきゃ私達が死ぬの！」

坪井『だから俺じゃない！！』

涼音「嘘！私を追い詰めたように
澪奈にも同じことしたんでしょ？！

たった1日、練習休んだだけなのに…

病院行っただけなのに…」

…病院、？

なら尚更、
それだけで辞めされるのはおかしい

なのに涼音は、どんどん先生に怒りをぶつける。

何で自分から水泳を取り上げたのか
中尾と付き合ってただけでどうして、とか

でも、

「それは違います、」

そんな涼音に答えたのは、校長だった。

校長「坪井先生、
本当のことを伝えるべきだと思いますよ」

…本当のこと、

涼音「何？本当の事って、
何が違うの？言ってみなさいよ！！」

坪井『…確かにお前は、誰よりも努力してた

毎日毎日、暗くなるまで泳ぎ続けて
筋トレもして、

俺が教えてきた中で一番頑張ってたよ

でもな、それがいけなかったんだ』

そう、
申し訳無さそうな坪井先生の声が聞こえてくる。

そして続けて、そのせいで涼音は
運動誘発性の致死性不整脈、と

涼音が病院に行った日に診断されたと言った。

でも、無理をしてでも
大会に出るだろうと見た先生は

涼音にしたやり方しか思いつかなかった。

そう続けた。

涼音「なにそれ、、
全部私の為だったって言うの…？」

坪井『でも、
結果的にそれがお前を苦しめていたんだな…

本当に申し訳なかった』

.
.