Real Hostage-3年A組- Ⅲ (ページ2)

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柊「起立」

トイレから戻ると、
またいつもの様に始まる合図。

でも、昨日とは少し違う。

雰囲気が
みんなが、少し落ち着いてるのが分かる。

柊「俺の授業を始める

礼」

その合図に、

みんなが今までで一番素直に立ち上がると
礼をして着席をする。

…今日もまた犯人探し、

そう思いながら、自分も着席すると

柊「これから、

信じる信じないゲームを始めよー！」

昨日までと違う、
そんなゲームを始めようとする先生。

それに、イカれちまったな、なんて声も飛んで

本当にみんなが落ち着いたのが分かる。

柊「信じろ！」

意味の分からない発言に、
みんなが不思議そうな顔をする。

それでも先生は、

柊「信じるな！」

眼鏡を外して、そう続けた。

…意味がわからない。

そう思いながら
先生は特に何かをする訳でもなく

ただ、私達に写真を撮らせた。

黒板の前で
先生だけカメラに向かって朝の新聞を手に持ち

生徒は顔が写らないように背を向けて

写真を撮った。

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さくら「あの写真何だったのかな」

写真を撮り終えると
先生はそれだけやって美術室へ戻っていった。

今日は犯人探しをしないらしい。

香帆「確かに」

頭を使わない日が久々で
のんびりと教室で過ごしていると

さくらが疑問を呟いた。

香帆「A知らない？」

A「…さぁ、そのうち分かるんじゃない？」

今回も何も聞かされてない。

さくら「でも、なんか久々だね、
今までずっと犯人探ししかしてこなかったし」

香帆「確かに。でもぶっきーの事だからまた何か始めようとしてるんじゃない？」

さくら「…だよね、」

"魁皇高校の教師の中に犯人がいる"

あれ、本当なのかな…

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