Real Hostage-3年A組- II (ページ35)

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case5-4 ページ35

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「チッ」

まだまだ起きそうのない先生を見てると
後ろの扉から

唯月「一人になれる場所もねぇのかよ」

唯月が入ってきた。

手には鞄を持ってて、
何か機嫌が悪そう。

唯月「ぶっきー長くないらしいよ」

さくら「え？」

唯月「病気だって、もうすぐ死ぬみたい」

…先生、みんなもう知ってるよ。

唯月「馬鹿だよね
病院で大人しくしてたら少し長生きできたのに」

そう言って、唯月はバカにしたように話す。

唯月「澪奈の死の真相を暴くとか言ってるけど
やってる事犯罪じゃん

犯罪者が偉そうに…」

さくら「…でも、私は救われたよ、先生に。

澪奈があんな事になって、
私は生きた心地がしなくて

ずっと時が止まったままだった

もし先生が澪奈のことに触れてくれなかったら
一生引きずってたと思う

ずっと澪奈に対して、」

唯月「澪奈澪奈澪奈！！

何でみんなあいつにこだわんの

…私はあの女が嫌いだった」

唯月はそう怒鳴って

夢に向かってブレないあの子が嫌いだった、
羨ましかった

自分は夢に向かってるのか分からない。

そう続けた。

でも、私からしたら

さくら「諏訪さんもブレてないように見えるけど」

私もそう思う。

夢に向かいたくて、叶えたくて
モデルの仕事始めて。

でも、それで人を傷つけるのは違うけど

私なら、夢がてきても
何か新しく始める勇気なんか無いと思うから。

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