Real Hostage-3年A組- II (ページ30)

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case4-16 ページ30

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喜志正臣…

そう小さく呟いた甲斐。

…だから、K

柊「奴の居場所はどこだ」

甲斐「中央街のYURIBAってガールズバーだ

事務所はその奥にある」

…え、ちょっと待て

柊「よく話してくれた！」

あれ、と言う疑問を他所に
先生は甲斐の肩に手を置いて、教卓に戻ると

柊「ここからは大人の仕事だ」

そんなこと言い出して

柊「聞こえましたか？」

ジャケットからスマホを取り出すと
誰かに話しかけ始めた。

…もしかして、警察？

柊「…甲斐」

そんな先生は、話し終えると
また甲斐に向かって

柊「警察が喜志を拘束した」

そう告げた。

柊「お前も、お前の家族も、橘をも、もう心配ない

それと、お前のお母さんの事だが、

佐久間先生のご実家が介護施設を経営されてるらしく、お母さんの面倒を見てくれるそうだ」

____『お兄ちゃん捜査外されちゃったよー
今違う捜査でYURIBAってガールズバー行くことになったんだけど、なんかあったら連絡しろよ？！』

…あの兄からの連絡、

先生、もしかして全部
知ってたんじゃないんですか

それとも、先生が仕組んでた、か

柊「変わるなら今だ、お前のその手で道を切り拓け

俺が好きなヒーローの台詞だ」

そう言って、先生は胸に拳を当てて見せた。

…本当に、ヒーローなのか何なのか、ですよ先生。

石倉「…てか、何で橘なんだよ」

安心した様な甲斐に、
石倉と須永が手を取って立ち上がらせて

三人の友情が垣間見れた時

石倉が私に向けてそう呟いた。

石倉「え、そう言う感じ？」

須永「弟の面倒を見てたんだろ」

石倉「はぁ？じゃあ橘知ってたのかよ！
てかお前も知ってたのかよ！」

須永「面倒見てるしか聞いてねぇよ」

甲斐「こいつは何も知らねぇよ…
俺の家に出入りしてたから目付けられただけだよ」

勝手に話して、勝手に解決して
でもそんな三人を見て

…よかったね、

隼人…

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