Real Hostage-3年A組- II (ページ25)

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兵頭「もうすぐ八時だ、どうすんだよ」

八時前、兵頭くんがそう呟いた。

案の定、甲斐は何も話すそぶりは見せないし
自分がやったとしか言わない。

それにキレる不破くん達と甲斐軍団の三人とで
言い合いと殴り合いが始まりそうになる。

兵頭「そういや橘ぁ！」

A「…」

兵頭「お前甲斐と幼馴染とか言ってたよなぁ！
なんか知らねぇのかよ！」

A「…知らないし、ただの腐れ縁」

そんな暴れてる中から叫んだ兵頭くん。

幼馴染では、無いと思うけど

確かに甲斐とは小中高同じの腐れ縁で
弟たちの面倒を時々見てる。

…あの日も
用があるからって面倒頼まれて

電話に出た凪人が驚いて

警察にいる、なんて言われて

後日何があったか聞いても答えないし
知りたいのはこっちも同じ。

柊「楽しそうだねぇ！！」

そんな事を、
甲斐たちのケンカを見ながら考えてると

先生が教室に入って来てそう叫んだ。

…楽しそうなのは貴方でしょ、その顔。

そう、笑っている先生に思う。

柊「俺はここで高みの見物をしてればいいのか？」

甲斐「だったらてめぇが相手になれ」

柊「あ…？」

甲斐「誰が動画いじったら知りてぇんだろ？
お前が勝ったら洗いざらい話してやるよ

ただし、俺が勝ったら全員を解放しろ」

そんな先生に
甲斐が喧嘩を申し出た。

…いや、多分甲斐が負ける。

そう思うけど、
もうかしたら…

そんな嫌な想像が浮かぶ。

だって、

柊「これまでの戦歴を見れば
お前に勝てる見込みはなさそうだけどなぁ」

甲斐「調子悪いんだろ？
さっきから脂汗かいてんぞ」

甲斐の言う通り

先生は体調が悪そう。

一回頭殴られてるし、また喧嘩なんてしたら…

柊「いいだろう」

先生、

貴方はバカなんですか

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