Real Hostage-3年A組- II (ページ11)

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case3-11 ページ11

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先生はある刑事の話をしだした。

その刑事はかつて教師で
生徒一人一人に対して向き合う教師だった。

強い心を持って欲しくて
時に体罰と言われる様な教育に非難されたが

改心する生徒が多くいた。

でもある日、1人の生徒が集団暴行で死亡した。

加害者は他校の生徒で
教え子を救えなかった自分への怒りと悲しみから

犯罪そのものを許せなくなった。

そして刑事になった。と。

柊「里見、お前はどうだ
逆境を乗り越えようとしたか？

傷ついた悲しみを明日の活力に変えられなかった

それがお前の弱さだ」

里見「っ、うるせぇんだよ！！

知った様な口聞きやがって！！」

そう言って、怒った里見くんは
席を離れると、真壁くんの胸ぐらを掴み上げた。

里見「何で俺がこいつより弱ぇんだよ！！

おかしいだろ！何でだよ！！」

何でだよって、

なにがダメなんだよって

そう怒鳴る里見くんに、少し同情しそうになる。

里見くんにもプライドがあって

真壁くんにも良いとこはある。

他人と比べって、人それぞれ何だから
どうにもならない事だってある。

それでも、
里見くんの言いたいことが何となく分かる。

真壁「景山は、そんな事きっと望んじゃないよ

この悲しみを、力に変えてくれ里見

景山の分まで」

さくらから
澪奈ちゃんは真壁くんを尊敬してた

自分のせいで選手生命を絶たれた真壁くんの為に

自分はゴールを目指すんだって

それを聞いて
自分殴ってくれと悲しむ里見くん。

でも、そう後悔出来たなら
それで良いんだと思う。

____『ねぇ、Aって好きな人いないの？』

____『…居ない。けど、何で？』

____『うーん、須永くんと仲良いなって、あと！
甲斐くんと話してるの見てそうなのかなぁって』

____『…話してただけだよ。そっちは？

…居るんでしょ』

____『…うん』

イジメられてた時も

笑ったその顔を見て、好きなんだなって

真壁くんだったんだ

澪奈ちゃんの好きな人____

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