『傷付け合って生きようか』~season III~

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その見つめる目に泣きたくなって

俯いた私を抱き締める広斗。




でもそこに、






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雅貴「ほら！離れろ広斗！」




広斗「…るせぇな」




雅貴「こら！お兄ちゃんにそう言うこと言わない！」








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雅貴が来て、








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雅貴「A！」









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って、笑って手を広げて向かってくる雅貴。



こいつ、








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A「…あんた、あん時無視したじゃん」





雅貴「無視！？Aを！？」





A「海岸沿いのとこにいた時」





雅貴「海岸沿い、、」





A「良樹も一緒にいた」





雅貴「…えぇ！あん時いたの！？あそこに！？」






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…もしやこいつ、









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雅貴「いやー、村山？が居たのは分かったけど、暗かったし…あー嘘だろ！？まじかよ〜」








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見えなかったのか、、


なんだ。

無視されたんじゃないのね、よかった。









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広斗「帰るぞ」




雅貴「あ、飯食ってこ？」




広斗「やだ」




雅貴「はぁ？いいじゃん、なぁ？A」









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広斗の言葉で

すぐそこに停めてあるバイクの方へ歩き出す二人。






懐かしい、、



そんなに離れてたわけじゃない。





でも

やっぱり好きだなって。








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広斗「疲れてんだよ」




雅貴「それはお前が勝手に喧嘩すっから、」






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あぁ、ほんとに…









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A「広斗、雅貴！」









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その振り向いた姿も


その不思議そうな顔も






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A「…おかえり」






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好きだなって。



余計なこと考えて嫌ってきた

それでも好きだった

忘れられなかった








だって、

好きだから。



傷ついても

傷つけられても


貴方たちが好きだった。






ねぇ、









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雅貴.広斗「「…ただいま」」









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大好き__





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