仮面ティーチャー.君がいれば (ページ9)

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Ⅷ ページ9

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金造side

ボンからのメールが生徒に一斉送信されたらしい。

だから屋上からボンの事を見てりゃあ…

あれが、仮面…

A「獅子丸、」

それを見てっと、後ろから声がして

それだけで誰か分かった。

そんなAは、

A「…」

下で生徒の喧嘩を止める
仮面ティーチャーに目を奪われてた。

仮面…

獅子丸「どーしたの」

A「ボンに何か吹き込んだの、獅子丸？」

Aの視線は、
獅子丸の言葉でやっとこっちを見た。

でも獅子丸は
Aの言葉で不敵な笑みを浮かばせ

獅子丸「あいつ10万でかったよ」

Aはその言葉で
悲しそうな目をした。

やっぱり、
この騒ぎの元は獅子丸の考えか。

A「ボン、喧嘩出来ないんだよ？」

でもこいつは最近、

ボンの事ばっかだ。
ボンの事になると必死で守ろうとする

獅子丸「俺はあいつを助けただけだよ」

A「…」

それからAは
なにも言わず、ボンの事を見つめてた。

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金造「チッ…」

やっぱりな。

終わったボンの喧嘩を見て思った。

あの仮面はただもんじゃねぇ。

無性にムカついて
屋上を出た俺らは、溜まり場に戻る事にした。

何もんなんだよ、あいつ、

獅子丸「…」

溜まり場に戻ってからは
誰も話さねぇし、獅子丸は便所かなんか知らねぇけど出て行った。

金造「仮面…ティーチャー」

俺はもう、、

金造「…」

俺の声に、隣に座ってたAと目が会う。

なんでんな顔してんだよ。
そんなボンが大事かよ…？

金造「…居なくなんじゃねぇぞ」

Aの手を引いたら
俺の前に膝立ちするA。

そんなAと目を合わせずに
そう言った。

絶ってぇこいつと獅子丸だけは守る。

そっと
上から俺を抱きしめるAが

決していなくならねぇように

もう傷つかねぇように。

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