ユナカイト治療院にて！【派生作品】 (ページ14)

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ユリアとお喋り≪2≫ ページ14

「実は最近良いものを手に入れたのだよ！見てくれたまえ！」
「わ～可愛いね～」

ゲールマキナが取り出したのは白をベースに金色の繊細な模様がはいったロリータドレスだった。ふわふわで天使をモチーフにつくられておりとても可愛らしいデザインである。

「そうだろう！ぜひユリアに着て欲しいのである！」
「え、私がきるの？」

ぐいぐいと服を押し付けるゲールマキナに少し困ったようにユリアは戸惑う。

「可愛いのは好きだけど～……着るのはちょっと……」
「恥ずかしがらなくてもいいのだよ！」
「でも、私は悪魔だよ～？そんなの、似合わないよ～」

ユリアは立ち上がり、距離をとるため部屋から出ようとするがゲールマキナに先回りされ扉をふさがれてしまう。
こういう時のゲールマキナは異様に行動が速いのだ。

「観念するのだよ。悪魔に可愛いものが似合わない何て誰が決めたのかね？それに、ユリアは元がいいのだからこの服を着たら天使より可愛くなるに決まっているのだよ！」

ここでゲールマキナを殴り倒すのは簡単だ。ゲールマキナはインドア派なのでそこまで身体能力は高くない。しかし、可愛いものへの異常な執着と驚くべきしつこさを持っているのをユリアは知っている。ここで倒しても何度でもよみがえり第二、第三の服を着せようとしてくるだろう。
なのでユリアは全力で話を反らすことにした。