71 hongo ページ22
hongo side
俺にもたれ寝ているAの髪をそっと撫でる。
「ったく、俺がどんな気持ちで、」
色々と抑えてるモノをこいつはすぐ壊しにくる。
ただでさえこんな無防備な状態で隣にいる。
我慢もクソもないだろう。
A「ん〜、ほんごー、？」
「やっと起きたか」
A「みんなは、」
「もう寝てる奴らばっかだよ」
こいつが寝てから数時間
もう0時を過ぎているくらいだろう。
騒ぎ飲み疲れ皆寝てるはずだ。
A「…星」
見上げて溜息のように呟いた。
「綺麗だな」
A「うん」
こんなにも静かな夜に空を見たのはいつぶりだろうか。
瞬く星々が暗い夜を照らしている。
A「…ねぇ、ホンゴウ、」
「あ？なんだ、よ…」
返事をする前に膝の上に乗り向かい合う状態になる。
Aがこんなことをするのは初めてだろう。
顔には必死に出さないようにしているが、心臓の音がうるさいくらい聞こえる気がする。
A「…すき、だよ」
心臓が止まった気がした。
「は、、」
A「すきだよ、ホンゴウ」
再びそう呟くと顔を赤く染めた。
驚きの目でAを見るがすぐに目を逸らされてしまう。
何ヶ月待っていたであろうか。
欲しかった、彼女からもらいたいと望んでいた言葉をやっと聞けた。
「…もっかい、」
A「…いや」
「なぁ、聞かせてくれ」
お前が出した俺への答えをもっと、もっと聞きたい。
A「…すき」
「ﾌｯ、おれも」
顔を近づけキスをすれば必死服を掴みついてこようとしている。
全てが愛おしい
「…部屋、行くか」
…
A「ねぇ、やっぱ無理、」
「今更やめろってか？」
脱がし始めているのにも関わらずそんなことを言ってきた。
ここまできておあずけはくらいたくないからな？
誘ったのはお前だろ？
もう我慢しない
無理矢理じゃないだろ
好き同士なら
あの日以来ずっと我慢してた
諦めて抱かれろ
なぁ、A
「好きなんだろ？俺のこと」
なら、感じろよ
俺だけで
他の男じゃ足りないくらい
俺を求めろ
「愛してる」
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作者名：ポテト | 作成日時：2022年9月18日 19時
