医者と私２ (ページ3)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:14,956 hit

52 No side ページ3

No side

シャ「はぁー、取られちまったか」

べ「卑怯な真似考えるからそうなるんだよ」

Aとホンゴウの会話を陰で聞いてしまった2人

Aのことを想っていたシャンクスからしたら嫌な場面に出くわしたものだった

べ「邪魔するなよ」
シャ「…んなこと、するわけないだろ」

いくら想い人でもAも、ホンゴウも大切な仲間
これ以上複雑な関係を生みたくはない

…それに

シャ「あいつらの間に入れるわけないからな」

Aがホンゴウへの気持ちに気づいてしまっては、もうこちらから手を出すことはできない

べ「ﾌｯ、それにしてもあいつもよく頑張ったもんだな」

ベックマンが知る限り、ホンゴウは女に対して意欲的でもなく、ほとんど興味がないような男だ

扱いも慣れてないと思っていたが、意外にそんなこともなかったらしい

シャ「…はぁ。」

まずは結構なダメージを喰らってしまったお頭をどうにかせねばならない

べ「あいつらの邪魔をしたら悪い。酒でも飲みに行こう」

この失恋した男を励まさなければ、長くて2週間はかかる

甲板から離れ酒を取りに行く

べ「選んだのはホンゴウだったってだけさ」

今のシャンクスにできる彼なりの励ましだった

シャ「…そうだな」

自分がつけた"印"がホンゴウにはあまりにも逆効果だったらしい

Aには他に男がいると思わせれば、あいつは引くと思った
だが、引くなどせず獲りにきた

少し甘く考えていた自分に溜息をつく

(四皇が1人の女に対しては消極的になるもんなんだな)

今日はとことん付き合ってやろうと決めたベックマンだった