エピソードオブユー《ハイキュー》 (ページ43)

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ーエピソード42 救世主ー

your side.*･ﾟ

帰り道、まだ4月の下旬のため早めに日が落ちる

坂ノ下商店を通り過ぎ真っ直ぐ行くと
壊れかけの信号機がある

赤なのか青なのかわからないけど、多分赤だから
止まっておく。

止まってる間はいつも考え事をしてしまう
とりあえずバレー部に正式入部できて良かった。
だけど、まだメンバーの人達と馴染めないなぁ…

先輩達や日向くん達は最近呼び方も変え
いい感じってなってるけど…月島くん…。

あれ以来、特に面と向かって話すこともなかったし
練習中にタオルとドリンク渡すくらいにしか関わってない

そんなことをぼーっと考えていると

｢早く帰らねぇとママに怒られる～～！走れ～～！｣

私の横を1人の小学生の男の子が走り通っていった

え、、、、と思った瞬間

トラックのクラクションの大きな音が聞こえる

『危ない！！！！』

咄嗟のことに私は駆け出し男の子の腕を掴み
後に引っ張り腕を離す
その反動で私が前に出てしまう

目の前にはまぶしいトラックの光…

あ、やば…

もうダメと思った瞬間感
一気に後に引き戻され、尻もちをつく

が、来るはずの痛みがない

恐る恐る目を開けると目の前には座り込んだままの
男の子が泣きそうにこっちを見ている

良かった…助かったんだ

っでも、あれ、、、なんで？

と思い、後ろを見ると

『！？つ、つきし…』

月島｢このバカ！！！！！！｣

いるはずの無い月島くんが尻もちをついていて
その顔は今までに見たことないくらい
怒ったような、驚いたような顔をしている

月島｢少年庇うにしてもそのまま突っ込んでくバカ
どこにいんの！？？？？！もうちょっと考えて
行動しなよ！！！！！！｣

『突然のこと過ぎて、つい…』

と、言うと同時にギュッと引き寄せられる

月島｢本当ビックリした…｣

とわたしの首らへんで呟く…

『月島くん…？助けてくれてありがとう』

いつも冷静な月島くんがこんなに驚くなんて
思っても見なかった。
私もキュッと背中に手を回して言うと

月島｢助けるの2回目…。取り敢えず怪我は？キミも｣

一回目は入学式の日、二回目は今日
助けられてばっかだ…

月島くんはスルリと体を離し、男の子に向かいメガネを直すと手を差し出す

｢ご、ごめんなさい！｣

そういい頭を下げると、月島くんは
このバカにいってと、言うと

男の子は私に謝りありがとうといい去っていった