エピソードオブユー《ハイキュー》 (ページ33)

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ーエピソード 32 道ー

your side.*･ﾟ

｢おい！お前らクイック使えんのか！？｣

田中さんが興奮気味に聞いてくる
それに日向くんはクイック自体知らない感じで
ただ本能で打ったような感じだった。

日向｢俺はどんなトスでも打ちますよ！打つからな！｣

そう田中さんと影山くんに言う
日向くんのバネなら…これから…

影山｢合わせたことも無いのに速攻なんて無理だろ｣

影山くんは一瞬黙りこくるとそう言う
それに日向くんはガーンと、口を開き
影山くんの口から無理という言葉が出たことに
驚いている。流石の影山くんでもそう思うのかな…

日向｢なんかお前変！そんな弱気なの気持ち悪い！｣

影山｢…うっせーな｣

月島｢“王様”らしくないんじゃなァ～～い？｣

何でも全力でこなす影山くん弱気なのは
さっきの月島くんが思い出させた中学のやつ
だと思うんだけど…

日向｢今ぶち抜いてやるから待ってろ！！！｣

月島｢なんでもがむしゃらに頑張ればいいって
モンじゃらないデショ。

人には向き不向きがあるんだからさ｣

日向くんが言い返すと月島くんは鼻で笑い
日向くんを見下す

日向｢確かに…俺、跳んでもブロックに止められて
ばっかだ…だけど｣

_______________まさに小さな巨人！！

日向｢あんな風になりたいって思っちゃったんだよ
だから、この身体で戦って、勝って、勝って
もっといっぱいコートに居たい！｣

((いやだ、おれはまだ、コートに立っていたい))

日向くんのめいいっぱいの言葉に
月島くんはまだ反論している

影山｢…スパイカーの前の壁を切り開く

その為のセッターだ｣

そんな日向くんの横に並ぶようにキュッと靴の音と共に影山くんが、言い返す

スパイカーの道を作るセッター…
それをずっと影山くんは目指してきた

影山｢いいか、打ち抜けないなら、躱すぞ｣

躱す…？ブロックを躱すことかな？と思って
聞いていると日向くんは分かった！と返事をしていた

そして再度試合が始まる

影山くんが上げたトスは、思ったより速く
日向くんの前をスカッと通り過ぎていく

月島｢でたー“王様”のトス！｣

月島くんの煽りは何回目なのか…もう慣れてくると
思うが聞けば聞く度にイラついてくる

ムーと、月島くんを睨みつけていると

菅原｢Aちゃん、月島になにか恨みでもあんの？｣

菅原さんが、私の態度に気づき、
頭をポンポンしながら声をかけてきた