エピソードオブユー《ハイキュー》 (ページ25)

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ーエピソード24 嫌味ー

your side.*･ﾟ

放課後の部活の時間になると私たちは
グラウンド近くの、芝生でレシーブ練習をする

今日の影山くんがトスを上げたことから
日向くんはニヤニヤとずっとしており
集中力がないことから影山くんに怒られていた

影山「おい！3対3は明日なんだぞ！！」

ビシッと指を指し怒鳴る

日向「分かってるよっっ
明日勝って！体育館に入れさせてもらって！
ちゃんと部活決めるんだ！
そしてAさんをマネージャーにする！」

まっすぐ影山くんを見てから私に目線を移すと
ニコリと私に笑いかける

まっすぐな日向くんが眩しくて私もニコニコと笑顔になる

『あ、私2人の水筒にお水入れてくるね！』

部活に参加していないためスクイズもサーバーも無いため、各自の水筒を持参し、それに水道水を入れる

それくらいしか出来ないけど、2人のためになっているならとこの1週間頑張ってきた

そして水筒をもって戻るとそこに居たのは

『月島くん？と山口くん？』

見覚えのある後ろ姿で直ぐに誰かが分かった
月島くんの手には日向くんたちのバレーボールが
手に持たれてる

私を見ると月島くんは鼻で笑い

月島「あっれ～やっぱりあの噂ホントだったんだ
女が男ふたりに混じって馬鹿みたいに外で
バレーしてるって、余程男好きなんだね～」

ボールをクルクルと回しながら、前とは違う人の
様な威圧感がする。
ムカつくとは思ってたけどそう言われると腹が立つ

日向「おい！オマエ！Aさんは俺たちのために
毎日練習付き合ってくれてんだよ！！
何も知らないくせに、グチグチ言うな！」

日向くんは月島くんの目の前にいき
負けじと対抗する

『何が言いたいの』

月島くんをじっと見て、
そんなに私が嫌いなのかと思う

月島「ろくにバレーも出来ないくせに
男に媚びついてる女、気持ち悪いねーって」

山口「ちょ…ツッキー…っ」

月島くんの言葉にカチンと来た私はもっと近くに行こうと思い足を一歩踏み出そうとした時

月島「何？王様。市民を独裁するつもり？」

影山くんが私を背に隠し、近づくなと言わんばかりに
後ろへ下げさせ月島くんの胸ぐらを掴む

影山「テメェ…」

『ダメ…影山くん！』

手出しはダメだと思い影山くんの腕を持つが
少しも動かない
それでも月島くんは影山くんをニヤリと見下ろす

数秒睨み合った末、影山くんはパッと離し
切り上げるぞと歩いていってしまう