エピソードオブユー《ハイキュー》 (ページ40)

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ーエピソード39 条件ー

your side.*･ﾟ

武田｢ただね、条件があって…｣

とまた、澤村先輩たちの方へ向き直す

澤村｢条件？｣

武田｢影山君をセッターとしてフルで出すこと｣

『それって…』

田中｢なっ！なんスかそれ、烏野自体には
興味無いけど、影山だけはとりあえず警戒しときたい
ってことですか。なんすかナメてんすか
ペロペロですか｣

田中先輩は凄い顔で武田先生に言う
そして私も田中先輩同様に感じた

菅原｢い…良いじゃないか
こんなチャンスそう無いだろ｣

田中｢良いんすかスガさん！
烏野の正セッタースガさんじゃないスか！｣

3年生の菅原先輩は烏野の正セッターで
影山くんをフルで出すとなると自然とスタメンからは
外れてしまう
入りたての1年にスタメンを奪い取られてしまう

しかし、菅原さんは日向くんたちの攻撃が
他校にどれくらい通用するのか見たいといって
その条件を承諾してしまう

そして、練習試合をすることに決まった。

試合もお知らせも終わり、着替え帰ろうとする時
丁度校門を出ようとすると、菅原先輩がくだり坂を
歩く姿が見えたので駆け寄る

『菅原先輩っ』

菅原｢Aちゃん？走ってきたの？｣

『50mくらい走ってきちゃいました』

アハハと息を切らしながら笑うと
乱れた髪を撫でて整えてくれる

こういうお兄ちゃんみたいな感じ安心する

菅原｢一緒に帰ろっか！｣

『是非っ！』

2人並び歩き始める

菅原｢Aちゃんってどこ中学だったの？｣

『影山くんと同じ、北川第一です。
バレー部じゃなかったですけど、、』

菅原｢えっ、影山と一緒だったのかー、でも
なんか見てるとそこまで仲良しって
感じでもないよね？｣

『中学3年の頃に神奈川からこっちに
引っ越してきて、クラスも違ったので
友達からの話聞いたり試合見に行った時に
ちょっと喋ったことあるくらいでした！』

菅原｢なるほど、これからもっと仲良くなってくな！
影山のこと俺も去年中学生の大会見に行った時に
見たことあるんだ｣

菅原先輩の言う大会というのはたぶん
日向くんと影山くんが初めての戦った日のことだと
言う

『私も、そこいましたよ！』

菅原｢まじで？！俺ら運命だったりして…｣

菅原先輩はおちゃらけた風に私にウィンクする
まるで王子様ですね、と笑うと
やっぱり叶わん！と反対方向を向いてしまう

｢菅原さん！｣

背後から突然声が聞こえ、それは影山くんだった