2 ページ3
ーエピソード2 卒業式ー
your side.*・゚
「Aー!写真撮ろー!」
「あの、俺も写真…いいっすか?!」
「あ、ずり!俺も撮る、Aー!来いよー!」
『うん、いいよ!ちょっとまってて!』
今日は卒業式
『今日でお別れかぁ…』
中学3年、親の仕事の都合で春に
神奈川から宮城に引越してきた
北川第一中学校
どんな学校なのだろうか、とワクワクと不安を
持ち合わせ、転校してきたのが昨日のように思える
隣の席だった英とはすぐに仲良くなれた
英の友達の金田一ともすぐに打ち解け
クラスの子たちもみんな優しくて
どんどん喋れるようになった
部活動には所属していなかったけど
北川第一はバレーの強豪校てこともあり
バレーの試合は何度か見に行ったことがある
卒業式も終わり、校門で皆別れを惜しむように
写真を撮ったり、部活動の先輩たちがきて祝ってもらったりしている。
国見「よっ」
『うわぁっなにっ』
急に声がしたかと思うと頭に重さを感じる
上を見上げれば英が頭に肘を乗ってけスマホを
構えている
国見「最後なんだし、撮るぞ」
そういいいつもの様にクールに英は写真を撮った
国見「A、お前……やっぱり身長ちっせえな」
『もう!何!!やっぱり意地悪国見ちゃん嫌い!』
国見「国見ちゃんやめろ!」
急に真剣な表情で英がこっちをジッと見つめる
それに私はちょっとだけドキドキしてしまう
間が空いて何かと思えばいつもの皮肉
フンっと鼻で笑う英をポカポカと叩いていると
金田一「最後までイチャイチャしてんじゃねーぞ」
『「誰がイチャイチャなんか!!」』
金田一「プッッピッタリじゃねえかお2人さんっっ」
『黙って金太郎』
金田一「あ!おまそれやめろダセぇ!」
ケラケラと2人に笑いながらバイバイを告げ帰る
______________________________
国見side
去っていったAの背中を見送っていると
金田一が近寄ってきて肘で突っついてくる
金田一「おい国見、いいのか最後だぞ」
国見「は、何が…」
金田一「Aに言わなくていいのかっつってんだよ
好きなんだろ?アイツのこと」
やはり長年一緒にいた金田一には見抜かれていたか…
国見「あーー…まあ。でも今はいいや
高校に上がってもどうせ会えるでしょ。」
金田一「アイツ相当可愛いからモテるぞ」
国見「そんなの今まででわかってるっつーの」
242人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りりらら x他3人 | 作成日時:2020年6月11日 15時