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もっと…もっと早く…!!!
後ろから近付いてくる怪しい人に怯えながら早足で歩くが相手も私に近付いてくる。ついには走って相手を撒こうとした。無我夢中で走った。しかし、相手は男。男女の体力の差は全然違う。しかも私はインドア派、まともに走れる訳もなく私は後ろから方を掴まれた。
「抵抗するな。大人しくしなければ……分かってるよな?」
『っ!!』
後ろからカチャ…と背中に尖ったものが添えられる。ナイフを押し付けられた…。
「大丈夫さ、すーぐ楽になる…楽しいところに連れてってやるさ……天国にな…!!!」
『えっ?!っ、いっ…!!?!』
やっぱりこいつ…通り魔だった…。
背中が熱くなってじわじわと私の背中を濡らし、異物が背中から入ってくる。冷たいナイフが。
意識が、遠くなっ…て……。目の前が…何も、見えない…あぁ、私、死ぬんだ……。コナクラになろうとした当日に……せめて、せめて…もう1回ふぃすと見たかった、な…………。
そこで私は意識を手放した。
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「…〜〜〜、〜き〜〜!!!……ねえ!〜きて!!!」
誰かの声が聞こえる…誰だよ、待って、今それどころじゃないんだよ……アニコナ…アニコナぁ……。
「アニコナは今関係無いでしょ!!!起きて、Aちゃん!!!」
『はぁ?!今関係無いっつった!!?何いってん…の…』
「やあ!おはよう!!やっと起きたネー!」
目の前には色素が薄い美少年が居た。しかも…浮いて…。そして私が今いるここは白い空間に囲まれてそこにぽつんと私と美少年が居るくらい…。
白い空間はどこまで続いているのか、はたまたどこにも繋がっていないのでは…と思ってしまうほど、この白い空間は広がっていた。
『こ、ここは…どこなの?私は死んだんじゃ……それに君、な、なんで浮いてるの??』
「ありゃりゃ、混乱してるね。ちゃんと順番に説明していくから!……ここは世界と世界の狭間にあるちょっとした空間さ。簡単に言ってしまえば天国と地獄の中間地点、かな??そしてこの色素薄い系美少年はこの世界の神様さっ!!」
『……は???』
「あ!さっき僕のこと、こいつ頭逝ってるんじゃないかって思ったでしょーー!!!僕は正常だよ!!」
といって手をグーにして胸をドンッと叩いた。自信満々に…。
「あとは、君は既に死んでるよ。それと言っておかなきゃいけないことがあるんだ」
『へ??』
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ハツミ(プロフ) - みみさん» ありがとうございます!! (2021年5月27日 10時) (レス) id: 0fe5fcc008 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - わー!合格おめでとうございます! (2021年4月17日 10時) (レス) id: a5001f70e4 (このIDを非表示/違反報告)
ハツミ(プロフ) - 白豹さん» ありがとうございますww少しでも笑って頂けて嬉しいです!楽しく読めるような小説を届けられるよう更新頑張りたいと思います! (2020年5月2日 12時) (レス) id: 31d43041c5 (このIDを非表示/違反報告)
白豹 - カラカラ聞こえるねぇがツボ過ぎてます() 更新頑張ってください! (2020年5月1日 14時) (レス) id: ff9c95b7e7 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き楽しみにしています! (2020年4月30日 23時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハツミ | 作成日時:2019年5月28日 1時