【ユーリ!!! on ICE】非日常に巻き込まれた私を助けてくれ。 (ページ4)

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とりあえず私は、街を探索することにした。

貴『うわあ、ここら辺変わってないなあ』

商店街を通ると、懐かしい人達がいて私に話しかけてくれた。

道中、商店街の服屋さんでとても強烈なトラのシャツを見つけたので写メっといた。

なかなかおもしろかったのでインスタを開きのせる。

『トラのシャツ。これが似合う人と出会ってみたい。笑』

ポチ、投稿完了。

しばらくすると大学の友人や家族からいいねがきていた。みんな反応早いね。

私はスマホを閉じ海の方面へ歩き出した。

？「…あれ？A、ちゃん…？」

誰かが私の名前を呼んでいるとも気づかずに。

＿＿＿＿

貴『海だぁ…！』

私は階段を駆け下り、海岸へ足を運んだ。

海は好きだ。

小さい時嫌なことがあったとき、必ずこの海にきて泣いたり気持ちを叫んでいた。

そのせいで近所の同級生からは変人扱いされてたけれど後悔はしてない。…嘘、ちょっと恥ずかしかった。もう気にしてないけど思春期だったんだよ、察して。

苗字が海原だけに海が好きなんだよ。ごめん忘れて。

私はただただ同じ音を繰り返す海を見つめながら思い出に浸っていた。

ふと、考えているといろいろ大学時代の不満や後悔が募ってきたので久しぶりに叫んでみよう、とか思った。

うん、人はいないみたい。

私は立ち上がり、海をキッと睨んだ。

そして、すぅと音がするほど息を吸い

貴『…バカヤロー！！！！！！』

と叫んだ。

叫び終わった、と爽快感と達成感で埋め尽くされているとき

「うわあ！？」

後ろから声とガタッと音がしたのは気のせいだと思いたい。