1話《任務と喜久福》 ページ3
甘音side
平日の夕方頃、仙台駅構内で私達は……
喜久福を買っていた。
いや急に何言ってんだって思うよね、分かる。
紫雨が食べたいって言うから着いてっただけなんだけど案外美味しそうなんだよね、これ。
取り敢えず並んで6個買いました。
全身黒服の女子が2人で喜久福を買うために列に並ぶって、傍から見たら結構怪しめの絵面だったと思う。もう今更だけど。
で、今は
紫「...ねぇ甘音、これ絶対兄さんも買ってるよね」
『え今更すぎん?w』
今更すぎる気付きに笑いながら、目的地へと歩を進める。
紫「え〜、いいや。二人で食べきっちゃお」
『6個買ったから...私5個で紫雨1個ね』
紫「ちょっと待って絶対おかしい」
ちょいふざけたけどちゃんと3個ずつ分けましたw
二人で喜久福片手に歩いていくと、ようやく目的地が見えた
『ようやく見えましたねぇ、杉沢第三中学校!』
紫「案外長かった気がする、やっぱ補助監督さんに頼んで車にすればよかったぁぁ」
なんて話ながらいざ学校に入ろうとしたその時、紫雨の腕から喜久福の紙袋がするりと抜け、地に落ちた。
『え、中身無事??』
中身が潰れてないかと心配しながら屈んで紙袋を拾い、紫雨の顔を見上げると
『ちょっ、どしたの大丈夫!?』
紫雨は顔を真っ青にして目を見開いて校舎を凝視していた
立ち上がって紫雨に駆け寄ろうとした。
刹那、校舎から異常なまでの...今まで感じたことの無いような膨大な呪力を感じた
『ッ……!!』
脳が警鐘を鳴らしているのが分かる。体が震えて血の気が引き、背筋が凍る様な寒気に襲われた
紫「呪力源は量や異質さから特級と仮定、現在地は恐らく校舎屋上!行くよ甘音!」
その言葉を聞いて弾かれたようにその場から立ち上がり、私達は屋上へ走った。
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匿名 - オリ..フラって外.してもらうこと出来ますかね、、違..反になってしまいますよ💦 (10月12日 14時) (レス) id: fb65cfca55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なぎ | 作成日時:2023年10月10日 23時