お約束愛されじゃないんですか！？【2j3j】 (ページ17)

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研究部ページ17

「ちょうど七瀬さんのことで話していたんです。
　良かったらご意見を聞かせてくれませんか？」

「私の？全然良いんですけど、今日はちょっと予定があって…」

「そうでしたか…。
　では後日改めてでもよろしいでしょうか？」

「もちろんです！その時はよろしくお願いしますっ」

よし逃げよう。キラキラスマイル振りまいとけばとりあえず良いだろう。

逃げよう、こんな私とは無縁そうな場所。

春崎先輩が王子様過ぎて、清楚すぎて私の汚い心には無理なんだよ！！

くるりと踵を返して、私は目を瞑りながら剣持やメッシュ3人組を思い出した。

何とも言えない安心感がそこにはあった。

そして次に私は研究部にやってきた。

何を研究するかは知らないが、一応覗いてみる。

と、そこにはたった2人しかいなかった。

1人はかのレオスと、あの後ろ姿、私に出禁だと言った人物にそっくりだ。

「レオス！」

「うわぁっ！！な、なんですかいきなり！

　危うく調合失敗して爆発するところだったじゃないですか！」

「そんなもの学校で作るなよ」

そして視線を感じてそちらを向けば、やはりあの時の男だった。

「やっぱり！私を寮から追い出した人だ！」

「甲斐田君、貴方そんな野蛮な人間だったんですか？！」

「えっ、えぇ！？！
　いや違くて！あれはもちさんの命令で！」

「かいだ？かいだって言うの？」

「え？あ、はい、甲斐田晴です」

「はるくん！」

イケメンな名前だねぇ！攻略対象そう。
学年は知らないけど上靴の色的に同学年だろうな。

はるくんって、前世でもイケメンな人しかいなかったよ。

「七瀬Aです。追い出されたのは悲しかったけど、
　これからよろしくね」

「だからあれは僕じゃなくて…！」

「んふふ、そういうことにしといてあげるよ」

はるくんも面白そうな人だから、研究部も良いな〜。

見た感じ部員2人っぽいし？

「2人はなんの研究してるの？」

「良くぞ聞いてくれましたね！
　私は生物に素晴らしい影響を及ぼす、
　素晴らしい薬品について研究しています」

「僕は魔の研究です！」

……えっ？なに？ここ、やばいとこ？？

薬品？魔？

絶対入部だけはやめとこ。

レオスはともかく、はるくんに関してはちゅう……。

「が、がんばってください〜。お邪魔しました〜」