お約束愛されじゃないんですか！？【2j3j】 (ページ1)

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プロローグページ1

ごく普通の女子高生っているじゃん？

顔が特別可愛いわけでも、勉強や運動が特別出来るわけでもない、

かといってぼっちを極めているわけでもない、ごくごく普通のJK。

「でね、葛葉がほーーっんとにかっこよくてさぁ、
　でも時々“くーちゃん”って呼びたくなる可愛さもあって…」

「ライブねーいいねー」

友達のライブが良かったよ話を左耳から右耳へと流し、TikTikを流し見る。

今日の授業はなんだっけ、と考えただけで欠伸が出た。

そんな時、ふと。

“ﾄﾝｯ”

誰かに背中を押された。

「えっ……」

その力は凄まじく、私は路線へと身を投げることになってしまった。

ふわり、身体が宙に舞って重力に従うように、下に落ちる。

横目に電車が迫っているのを確認して、この世の終わりを悟った。

抗う余地もなく、

というか、何故か何も思わなかった。

ただ薄れゆく意識の中、私は死ぬんだということしか、頭になくて。

　

　

　

＿＿＿＿＿＿＿＿齢17歳、温かかった人生に幕を閉じる。