[sya] 不人気の魅力 [学] ページ8
貴方side
sya『A〜今日も玉子焼ちょうだいや。』
『ええよ〜ほいっ』
そう言って、シャオロンの口に私のお弁当に毎日入っている玉子焼を放り込む。
sya『はーうっま。これ食べへんと部活やる気出えへんからな〜』
『おいw野球部エースが何を言う。』
今更やけど、この隣で玉子焼を美味しそうに食べる男子高生はシャオロンと言って、野球部エースで、私の彼氏や。
告白はあっちからで、屋上やったわ。
今も屋上で昼ごはんやで。
ええよって言ったら、シャオロンが泣き出して『断られたら飛び降りるとこやった〜』と言ったんは怖かった。
ガチでやりそうじゃないか。
そして、最近疑問に思うことがある。
シャオロンは普通にいっけめーんで、運動神経もええし、性格も問題なし。
それやのに、何故か不人気なことや。
まぁ、そのおかげで恋敵が少ないってとこはええんやけどな。
ほんまになんでやろな。
その謎を解こうと良くない頭を使っていれば、昼食を食べ終わったシャオロンが抱き着いてきた。
sya『Aも早く食べて。暇、構って。』
拗ねたような声でそう言われちゃ、断れるわけがなく。
私は急ぎめにお弁当を食べ、シャオロンの頭を撫でてやる。
『髪サラサラやな〜』
sya『そうか?それやったらAもやと思うけど。』
そう言いシャオロンも私の頭を撫でてくる。
その光景は異様なもので、お互い耐えきれず吹き出してしまった。
『ふっははははは!何この状況ww』
sya『珍百景やwwおもろww』
私はこの時間が一番好き。
君と2人でいる時間。
君が笑っている瞬間。
ほんっと、どうしようもないくらい大好きやよ。
そんな時、予鈴のチャイムが鳴る。
教室に急いで帰らねばと、二人とも急いで屋上を出た。
クラスは一緒やから道は同じや。
『いっそげ、いっそげ 。』
sya『待って』
屋上を出た階段で、呼び止められ急いでいた足を止め、シャオロンの方を向く。
『どうしたん?シャ』
私は最後まで言えなかった。
シャオロンがキスをしてきたからや。
私は顔を真っ赤に染め、固まったままでおればシャオロンが頬をほんのり赤く染めて
sya『Aと2人でおれんのは、学校ではこの時間しかないやん?分かってるけど、やっぱ離れがたかったから。』
と笑う。
あぁ、そうや。これが彼、不人気と呼ばれるシャオロンの魅力なんやな。
周りが分からんくても、私が分かってたらええんや。
そのあと、シャオロンに手を引かれ教室に戻った。
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天ーてんー(プロフ) - やべぇ。学パロばっかや...何とかして軍パロと現パロ書かなきゃ!(使命感)あと、読者様。リクエストでネタ下さい( ˙-˙ ) (2018年10月23日 23時) (レス) id: 0db831385a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天ーてんー | 作成日時:2018年9月19日 22時