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[ut]『いかんとって』 [軍] ページ3

この話はボカロの『いかないで』を元にしたものです。

ーー
鬱side

『おぉ〜シャオコネかっこええやないか』

そう言ってステージにおるシャオちゃんとシッマを眺めるA。

ut『まぁ、年に一度の我々祭やからな〜あいつらもかっこつけたいんやろ。』

そう言って煙草を吸う。

我々祭っていうんは、我々国幹部の僕達が国民を楽しませるっていう祭りのことなんや。

今はステージでシャオちゃんとシッマが『アカツキアライヴァル』っていう歌を歌って踊ってる。

畜生、様になっとる。

『おっ次私の番や!行ってくるわ!』

そう言って控え室の方に向かおうとするA。

ut『待って』

その時、何でか不意に呼び止めてた。

『何や?』

こっちを向き、首を傾げる。

ut『...何もない。』

そう小さく言って口を噤めば、Aは『もーうなんやねーんw』と言いながら早足で控え室に向かった。

その後ろ姿を僕は見えんくなるまで見つめてた。

ステージに上がった時は、浴衣を着てた。

白い生地にアサガオが模様として描かれてる浴衣。

めっちゃ似合ってる。

Aは確か『アイネクライネ』っていう歌を歌う。

『あたし貴方に会えて本当に嬉しいのに...♪*゚当たり前のようにそれら全てが悲しいんだ...♪*゚』

歌っている時、終わるまでずっと僕を見てた気がした。

それから2人で屋台をまわった。

その時間は一瞬やった気がする。

実際は1時間ちょっとは楽しんだはずや。

そんで、総統であるグルちゃんが締めの挨拶をして我々祭は終了。

国民が自宅に帰った後は、幹部だけで手持ち花火をした。

ut『祭りも終わったらいつもと同じ変わらへん夜が来るんやな。』

そう呟いて、自分の線香花火を見つめた。

その時、ちらっと横目でAを見てみると悲しそうな目で僕と同じように線香花火を見つめてた。

周りはシッマとかゾムがススキ花火を振り回してはしゃいで、トン氏に怒られて騒がしいのになw

浴衣の効果もあるんか、いつもよりずっと色っぽく見えて僕はしばらく見つめてた。

幹部手持ち花火会が終わるとAは片付けの手伝いで残る事になって、僕は先に帰った。

ut『帰り道暗いけど、一人で大丈夫やろか?』

街灯に照らされて僕の影ができてる。

ut『はっ、一人ぼっちやな。』

自嘲気味に呟いて、煙草の煙を吐き出した。


続きます!by作者

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作品ジャンル:恋愛
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天ーてんー(プロフ) - やべぇ。学パロばっかや...何とかして軍パロと現パロ書かなきゃ!(使命感)あと、読者様。リクエストでネタ下さい( ˙-˙ ) (2018年10月23日 23時) (レス) id: 0db831385a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天ーてんー | 作成日時:2018年9月19日 22時

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