[os] 目覚ましは俺の声 [現] ページ13
オスマンside
俺は、病院の一室をガララと音をたてて開けた。
そこは、一人しか患者がいない部屋。
その一人は、俺にとって大事な人。
みんなにとってもそうやと思う。
os『...A、今日も来たで。』
俺が見つめている先には、ベッドで可愛らしい顔で眠る女の子。
そう、この子が俺ら『〇〇の主役は我々だ』のメンバーであり、俺の彼女。
今は、『夢中泥酔』という病でここ2年は寝たきり。
(作者の妄想の病気です。)
os『今日もいい天気やで。』
口ではそう言ってるのに、心では素直にそう思われへん。
空が、Aが帰ってこないのを喜んでるように思えるから。
os『そうや、今日はGMOD人狼やったで。innocentやってんけど、早々に人狼のゾムに殺されたw』
俺は、こんな風に何も無い日はいつもここに来て、返事をしないAに話しかけ続けた。
それでしか、自分の悲しみを誤魔化すことができひんかったから。
そして、しばらく話してから、手を握りベッドに顔を伏せて眠る。
これも毎回すること。
こうしてれば、Aが握り返してくれて前のように『オスマン!お茶会でもせえへん?』なんて、楽しげに言ってくれるかも...なんて思ったりしてまうから。
そう考えながら、目を伏せた。
いつもなら、数時間後に起きて帰るんやけど、珍しく夢を見た。
それも、Aが出てきた。
ーー
『オスマン。ごめんな。寂しいやろ?』
悲しげな顔でそう言ってくる。
その表情に嬉しさと悲しみが同時に溢れてきて、なんだか吐きそうになった。
os『...そう言うんやったら、そういうくらいなら.....』
俺は、かがんで言った。
os『帰ってきてや。』
その声は自分でも驚くほど震えてた。
それを聞いたAは、俺の前でかがんで頭を撫でてくる。
『そうやんな。...帰るよ。みんなとも会いたいしな。ゲームやりたいな〜』
そう笑って言った。
その笑顔は久しぶりで、優しい声も懐かしくて...涙も溢れてきた。
os『約束やでっ...A』
『うん。約束。』
俺らは、小指を絡ませて約束を結んだ。
ーー
os『ん...』
目が覚めると、目の前には窓から外をながめるA。
os『え、A?起きたん?』
声をかければ、こっちを向いて優しく微笑んで言った。
『ただいま。オスマンの声が目覚ましだったよ。』
俺は、泣きながらAを力いっぱい抱きしめた。
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天ーてんー(プロフ) - やべぇ。学パロばっかや...何とかして軍パロと現パロ書かなきゃ!(使命感)あと、読者様。リクエストでネタ下さい( ˙-˙ ) (2018年10月23日 23時) (レス) id: 0db831385a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天ーてんー | 作成日時:2018年9月19日 22時