うらみちお兄さん系の女性は審神者に (ページ8)

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刀が七本ページ8

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「それよりも大和守、軽傷負ったって言ったね」

「そうだけど」

「こんのすけから聞いたけど手入れで治すって言ってたよな」

何事にも挑戦が大事というが、先ずは小さな事からだ。
何となく慣らしておきたいのは治療だろう、これは戦いが領分。
手入れは必須、こんのすけからの情報によれば鍛刀をする同じ資源が必要らしい。

「ここが手入れ部屋…取り敢えず大和守、座って」

「はいはい」

資源を置く場所と刀を手入れする時に昔の人が使いそうなものが置いてある。
鍛刀と同じで傷によっては何時間もかかるとの事、それに霊力も使うだとか。
まあ感覚でやればいいでしょう、綿みたいなもので優しく叩き布で拭く…霊力も感覚で出しながら

(冷たくて少し怖いようだけど…どこか優しくて透き通ってる)

「お、治った」

「て言うか主、本当に何も知らずにきたんだね…時間遡行軍が直ぐそこまで迫っているのに、大丈夫かな」

「五月蝿いぞ！それでも何とかしなきゃいけないんだよッ！！こちとら上に言われて来てるからな！！」

「情緒不安定？」

さっきまで真顔で大和守の怪我を手入れしていたのに、加州の台詞一つでくわっと効果音がつきそうなほどの苛つき顔になった。
それは小鳥も心底思っていた事なのだ、幾らエージェントとでも諜報員なだけで戦闘能力は筋トレで常人の二倍程度。
審神者のやり方も分からなく見習いもしないまま、こっちに寄せられて然も最初からってと頭の中で愚痴愚痴喚いていた。