刀が十一本 ページ12
畑仕事も馬の餌やりも終わり、後はご飯のみである。
あ、刀もう出来たかな…出来てなかったらおかしいけど大和守のように又放置してしまった。
そう言えばレア度が凄い高い奴は時間がかかるって言ってたけど、これで強い奴が出てきたら戦闘が楽になる。
「よっ鶴丸国永だ、俺みたいなのが突然来て驚いたか？」
「鶴丸…言い難い…いや、そうでもないかも」
「あれ、それほど驚いてない」
「で、強いの？見た目的に強そうなのが見受けられる」
この鶴丸という奴の話によれば色んな人に使われた刀らしくその刀欲しさに持ち主の墓を荒らされたり神社から盗まれたりと、それほど斬れ味がよく人気だったとのこと。
だからまあ強い方だと自負しているそうな。
「して主、何で土だらけなんだ？」
「畑仕事をしていた」
「何でだ？」
「なにぶん、ここは私が初代となり得る本丸、最初に加州と大和守と貴方で全員だ、それにここらは歴史改変の奴らが他より格段に活発だから一秒でも惜しい状況
兎に角、資源と君らが重要なんだ！」
まあ納得したというように頭を縦に振る鶴丸、それよりも疑問はもう一つある。
時間遡行軍が他よりも格段に活発ならば、他の本丸は何をしているのかという事。
それについても此処は本当は時間遡行軍が後回しにしていた為、一つの本丸しかなくそれがブラック本丸で何やかんやあってなくなり政府のエージェントであった小鳥が審神者に入ったのだ。
「ちょっと待て、それなら特に霊力が澄んだ奴とか量とか優れた奴が厳選されるんじゃないのか？」
「遠回しに優れてないって言われたような気がするけど無視するね、それは私の上司が探すの面倒臭いし君で良いや！ってノリでやっちゃったけど結構面白いじゃんって」
「…っははは！こりゃ驚いた」
そんな感じで何かと驚きを求める奴だと第一印象で鶴丸という刀を判断し、もう晩御飯だから料理とかは大丈夫だろうか。
まあ私も用意周到だ、少量の食材は用意している。
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作者名：楽凛 | 作成日時：2019年8月9日 1時
