十話目『行動は御守りに』 ページ11
行動を起こそうと言っても齢三歳の子供の出来ることなど知れている、手伝いは限られましてや働きなど出来ない。
なら、多少の手伝いと心のケアは少なからず出来るのではないかと思うが壊れかけの二人を癒すなど一歩間違えれば逆効果だ。
「でも、やらなきゃならない…御守りはどうだろう」
私はお手伝いを何ヶ月で五百円とせびった、お金はもうないのに無理を言ってしまった。
でももし、これで治るのなら何ヶ月でも手伝おう。
六ヶ月ほど手伝った、料理と掃除にお母さんを何とかして数回程だが笑わせた。
相変わらずの暴力もあるが、いち早くガーゼや絆創膏に湿布と家にあるもので治療した。
「…何が良いだろう」
そしてこの日、御守りを買いに少し遠くに足を運んだ。
ヒロアカの漫画はあまり読んでいないので分からないが、古くもなく新しくもないが立派な神社が建っていた。
確かここでそこそこ繁盛した祭りが行われたりするという。
「何をお探しですか？」
「あ、えっと…母と父が幸せに暮らせる御守り…は」
「…それならこれですね」
神主らしき男性が取り出した赤い袋に記された家内安全という御守り、聞けば家族全員が幸福に暮らせるという意味らしい。
欲しい御守りの想像にピッタリだ、頭を下げてお礼を言い家まで走って帰った。
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楽凛(プロフ) - ありがとうございます！ (2019年7月29日 1時) (
レス) id: 7341f30487 (このIDを非表示/違反報告)
死蝶 - 続き楽しみにしてます！ (2019年7月28日 23時) (レス) id: 3d51fd0542 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楽凛 | 作成日時：2019年7月28日 20時
