転生した先は神主に拾われヒーローを目指すそうです (ページ19)

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十八話目『彼女にとって彼女は』ページ19

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私は彼女が大好きだ。
友達のように思ってくれる彼女が、無意識に友情という名の愛をくれる。
今思えば、止めて欲しかったのかもしれない、死にたくなくても、死ぬ事で彼女の頭を自分でいっぱいにしたかったのかもしれない。

それこそ妨げになると言うのに、仕事が忙しくて相手にしてくれない親より転校前の学校生徒よりも魅力的に感じた彼女。

「何故、死のうとしたの？私は、側から消えてほしくないの」

死なないでと生きてと言う前に、相手の意思を尊重する彼女は何よりも輝いて天使のように思えた。
彼女になら何を告げてもいいかもしれない、何を言っても受け入れてくれるかもしれない。
そんなの甘過ぎるけど、別にいいや私の側から距離を置いたって好きな事には変わりないのだから。

「私はさ、前カッターキャーしたの」

「聞きました、けれど理解出来ないのです
輪花みたいな人が何故」

誰でもそう言うと思うね、だって前と私は違いすぎるもの。
何も知らないけれど、彼女は友達として又縁を深めたい。
なら知っていく事が必要だ。

「カッターキャーをした、今は何がしたいの？」

「謝りたい」

フッと良かったと言うように真白は笑い、安心したように輪花の頭を撫でる。
話しながらに歩いて問題の場所へと向かう。