白い彼女と闇の僕ら2

第28話『慎重に行かないと』 ページ13

ーAsaidー

さて…どうやって、天月さんを助けようか…
軽率な行動は人を壊してしまう…

A｢…｣

まふまふ｢大丈夫？｣

考えながら歩いてれば、まふくんが声をかけてくれた
こうやって話し掛けてくれる事も
前の私では想像できなかったな…

A｢すいません…少し考え事をしてまして…｣

まふまふ｢…天月くんの事？｣

何故、この人はこんなにも心が読めるんだろう
不思議…とても不思議。

A｢…はい｣

まふまふ｢天月くんは…放っておいて欲しいな｣

A｢何故？｣

彼は何で、放っておけなど言うんだろう…あんなに苦しんでるのに

まふまふ｢天月くんの幸せを取らないであげて？｣

幸せ…あれが幸せなら本当の幸せとは何なのだろう。

人形を元恋人と勘違いして話してるのが幸せ？

誰かに固執するのが幸せ？

…それなら


A｢可哀想な幸せですね｣



ーガタッ


……しまった、誰かが聞いてたらしい…

多分、天月さんだろう

A｢失礼…少し行きますね｣



急がなければ…廊下であのような話をしたのは

そう、[軽率]だった。

まだ、間に合えばいいけど…

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