【約ネバ】人を殺して死ねよとて

44 ページ45

エマside




脱獄決行まであと約1週間

私はレイとノーマンに内通者の件が
どうなったのか聞いた。




エマ ｢それで？ダミーのロープはどうだったの？｣



レイ ｢ああアレな。俺


俺がママの内通者です｣









エマ ｢お前かよ！！！！！｣









理解が追いついてないでいると
ノーマンが昨日あったことを話してくれた








レイは私たちのためにずっと
内通者をしてくれていたんだ


ずっと私達のミスをカバーしてくれてた









そしてレイは全員で逃げることに
賛成してくれたと言った









エマ ｢らしくないね

レイは一度曲げなかったことは二度目以降も
絶対曲げることないのに｣






そう言うとノーマンは
嘘だと思っているのか聞いてきた



エマ ｢ううん嬉しい

レイが改めて『全員に』力を貸してくれる

しかも今度は内側からママを騙せる情報も
ある。最高だよ！




でもそっか…ずっと知ってたんだね全部…｣



辛かったよね…
知ってて黙って見送って…
何人も何人も…




エマ ｢ねぇ…1個いい？


発信機の『実験』って

兄弟(だれか)の耳で試したってこと？





その子…いやその子達？
どうなったの？
出荷時期早まったりしてないよね？




私達のために誰か“犠牲”にしてないよね？｣






私がこう言うとレイは何も言わなかった



エマ ｢いやいいよ、ありがとう

そのおかげで今皆んなで逃げられる

______________でも






そういう線引き(･･･)もう二度としないでね｣





レイの手を握りながら言う





もう1人じゃない…1人じゃないから…







そこまで言うとレイは

もう二度としないと誓った後

全員で一緒にここから逃げようと言った








その後私はハウスに戻ったら

2人に報告することがあると伝えた









エマ ｢ママは毎晩8時前に消える｣


ノマ ｢消える？｣




ギルダ ｢そうハウスのどこにもいやくなるの｣









エマ ｢このハウスには子供たちの知らない
秘密の部屋がある｣

45→←43

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す