【約ネバ】人を殺して死ねよとて

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門が見える所まで来た頃、急に死の匂いがした。





頭の先からつま先まで凍りつくような

嫌な匂い。





3人は何も匂わないのだろう

仲良く話しながらどんどんと先に行ってしまう。



でも門に近づくにつれて

死の匂いはどんどん強く濃く

私の鼻を刺激した。




門に着いた時には
私は全身が震えそうになるのを必死に抑えていた。



生き物は全くいないのにどうしてこんなに匂うんだ




この門の先で何が起きている_____？




もしかして…


今までハウスを出た子達から
死の匂いを感じたのは



みんなここで死んだから…？









___いやいや、まさかね。



そんなわけないでしょ。うんうん。

だって、ここはただの孤児院だ。

そうだ。

毎日美味しいご飯を食べて、勉強をして

みんなで遊んで眠る。



ここから匂いがするのはただの偶然。
なにかほかの理由があるはずだ。


私は自分にそう言い聞かせた。



だって、もしそうじゃなければ_________









エマ ｢A…？ さっきから怖い顔してるよ？
どうしたの？どこか痛いの？｣





エマに声をかけられてはっとした。



『えっ、あ、ああ

なんでもないよ！ママに怒られたらどうしようー
って考えてただけ！！』


エマ ｢きっと大丈夫だよ！
私達絶対バレないようにするし
バレてもAを怒らないでーー！って
ママに言ってあげるからっ！｣



嘘がバレなくて良かった…、

とりあえずここからは離れよう。




『そっか、じゃあ安心だね。
… そろそろ戻ろうか。鬼ごっこでもしよう！』

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