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1話 ページ3

宇佐木『お前、今日始業式だぞ?またサボる気か??』


タバコを手に取りそれに火をつける
瑞月だと分かった瞬間気を許してしまう部分もあるから、帰れと言いつつ強く突き放せない自分が嫌いだ

実は、意外とお気に入りなんだ瑞月は
昔飼ってた柴犬のポン太に似てて


瑞月『だって、今年も宇佐木先生と同じくクラスだったから嬉しくて嬉しくて…!!報告しないと!!ってなりました!!!』


宇佐木『お前の教室は保健室じゃないからな?』


瑞月『先生のいる所が俺の教室っすよ?何馬鹿な事言ってるんですか……?』


宇佐木『馬鹿な事言ってんのはお前だよ』


瑞月『いっ…!』


そう瑞月の頭を軽く叩くと「本当の事言っただけなのに…」とグズり始める
巫山戯た口調で言ってくれれば子供の可愛い冗談で済むのにコイツは一々真剣な顔をして言ってくる

嘘や偽りのない真剣な目で俺を見つめて
お陰様でコイツが夢に出てきたり
声を聞くだけで頭が痛くなったり
胃薬が手放せなくなったり。


宇佐木『おら、はやく教室に戻った戻った』


瑞月『うぅ……先生、好きです!!!また来ますからね!!!!!』


宇佐木『おうおう、俺もお前の事嫌いじゃないぞ、だからさっさと戻れー』


そう言って、今日も適当な距離感で俺とアイツはいつも通りの一日を過ごす。


瑞月『好きって言ってよ、先生のバーカ……(ボソッ』

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作者名:210 | 作成日時:2017年10月3日 23時

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