『好きです、宇佐木先生！！』 (ページ2)

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ｐｒｏｌｏｇｕｅページ2

春、始業式。

桜の花びらを背景に、新入生が期待に満ち溢れた目をして門をくぐる

宇佐木『俺も、初めの頃はあんな感じだったなぁ…』

と、昔の自分と新入生を重ね合わせ、新入生や桜の花を眺めていた
昔の楽しかった事を思い出すと口元が自然と緩む

すると、ドタバタと廊下を走る足跡が廊下から聞こえ、始業式そうそう怪我人か？
と、思いたかったがそれが怪我人で無いことを俺は知っていた

バンッ

勢いよく扉を開けられ、音のする方向へと顔を向ける
馬鹿みたいな寝癖のついた髪
まるで、大好きなオモチャを目の前に尻尾を振る仔犬のような

キラキラとした瞳で俺を真っ直ぐに見つめるアイツがそこにはいた

獅子井『宇佐木先生！！！！！S〇Xを前提に結婚して下さい！！！！！！！』

宇佐木『帰れ…。』

そう、これは馬鹿みたいに俺に懐いた子犬と俺の馬鹿みたいな日常の話。