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いーち ページ1

母「お父さん!」

父「うるさい!」

バシッ

母「っ!」

学校から帰ってきたらもうこんな状態
今日は喧嘩、早く始まっちゃったんだな
もうそんなことも思えるくらいに慣れてきてしまっていた


母と父が喧嘩をするようになったのは今から二年前
私が中学3年生の時だった

私はその頃頭も賢くなくていつも友達と遊んでいた
そして進路を決めなければいけない時
私は家の近くにある偏差値の低い学校を選んだ

そうすることに母は納得してくれた
「無理に偏差値の高い学校に行かなくても桃の好きなところに行けばいいんだよ」って

けど小さい時から私にピアノや英会話、塾に通わせていた父は許すはずが無かった

そして進路を確定する時
その時から悪夢の時間が始まった

私の行きたい学校に行かせようとする母
私の行きたい学校に行かせようとしない父

正直私はどうでもよかった

頭の賢さなんて中学校で諦めたし
高校に行けなくても別にいっかくらいの気持ちだった


2人の討論は朝まで続いていた
最終的には父が私の学力に呆れ、

「もう知らん」

そう言って部屋に戻っていった

すると母は嬉しそうに私に近づいてきて

「やったわね!桃の行きたい高校にいけるわよ!」

そういった

けど、私は素直に喜べなかった
だって高校自体に行きたくなかったから。

そして合格発表の日

私は、高校に受かった

……行きたくもない高校に

にーい→



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作者名:ねこなこ | 作成日時:2018年8月11日 23時

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