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俺とマルが出会ったのは、委員会の最初の顔合わせの時だった。
たまたま隣の席になって、話し合いが始まる前に声をかけられた。
「初めまして。僕、二年B組の丸山隆平って言います！よろしく！」
くるくるした茶色の髪の毛は優しそうで、黒縁メガネの奥の瞳は、とても澄み切っていた。
「お、俺は一年D組の錦戸亮。……よろしゅう」
向こうだけに名乗らせるのもなと思い、一応名乗った。
丸山先輩は、ぱあっ、と擬音が付きそうなぐらいにっこりして、
「よろしくな！亮ちゃん！」
いきなりあだ名で呼び始めた。距離のつめ方えぐいな。握手してくるけど手汗でべちゃべちゃやし。
そんな先輩の秘密を知ったのは、委員会の仕事が始まってすぐだった。
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作者名：ななし | 作成日時：2020年11月21日 11時
