束縛王子の扱い方～赤色main～ (ページ5)

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次の日、教室に行くと翔と相葉さん達が私の席の前にいた。

彼らはみんな女の子からキャーキャー言われていて、凄くウンザリした顔をしていた。

彼等と話す気分じゃないし、面倒臭いのになんで私の席の前なの？って思いながら自分の席に座ったら……。

翔『あっ、おはよ。遅かったな。』

『うん……。』

翔とは、距離を開けたいからあまり目を合わさせずに、素っ気ない態度をとった。

するとクラスがざわついて、

？『あんた、翔さんになに素っ気ない態度取ってんのよ！あんた如きが翔さんに構ってもらってるなんて……』

女の人は、そう言ってきた。

うるさいなと思って無視しようとしたら

潤『無視するな！』

松本さんが怒ってきた。

雅『あんた、翔ちゃんはこんなにあんたの事大好きなのに……。』

また、中学みたいになるのか。また、いじめられるのか……。と思っていたら

和『別に好き嫌いなんて自由だろ！』

と言って二宮さんが庇ってくれた。

なんで……？あんなに地味だの何だの言ってたのに……。

和『僕らはまだ翔さんとAの関係性なんて知らないんだから僕らが口出すようなことじゃないですよ。』

潤『ニノ？お前……こんな奴の味方をするのか？』

雅『地味だし、いじめちゃえばいいんじゃないの？』

その通りだ……。彼にとって私はタダの地味な人な筈なのに……。

和『まだ僕は彼女の事を知らないですけど、彼女が悪いことをしてるようには見えないんです。』

二宮さんの言葉は私がずっと欲しかった優しさが詰まった言葉で心がちょっとだけ暖かくなった。

クラスを見ていると、全員私の悪口を言っていると思ったら、大野さん……？だけは、松本さんの隣でずっと私の事を見ていた。