愛してるのに愛せない (ページ9)

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学園祭当日ページ9

あの日から僕らは必死で曲を作って、歌の練習をして、当日に向けて準備をした。

そして、当日……。

『そろそろ僕らの番やね。』

『頑張ろう。』

3人で舞台に出た。

観客がこっちを見ている。

CDで前もって録音していた音楽を流した。

自分たちで伴奏した曲に自分たちの歌を乗せる。

『心配性すぎな貴方は電車に乗せるのを嫌がる。

まるでか弱い女の子みたいでなんだか嬉しいの。』

『あなたと同じ香水を街の中で感じるとね。

一瞬で体温蘇るからついて行きたくなっちゃうの。』

『教えたいもの、見せたいもの、沢山ありすぎるのよ

言葉や仕草は貴方だけのためにあるから。』

『『『思い切り抱き寄せられると心

貴方でよかったと歌うの

クリスマスなんていらないくらい

日々が愛のかたまり

明日の朝も愛し合うよね。』』』

僕らの歌で会場がざわついた。

『良かった！！』

みんな拍手を送ってくれてすごく嬉しかった。

三人での学園生活は僕の人生でたった一つの光だった。