愛してるのに愛せない (ページ8)

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学園祭ページ8

光一が言い始めた一言で僕らの学園祭の曲作りが始まった。

『剛くん、A！一生のお願い。一緒に学園祭で歌を歌ってほしい！』

光一が珍しく頭を下げたが僕は注目されるのが大嫌いになってしまい首を振った。

『なんで歌って欲しいの？』

『俺な、夢やねん。大勢の前で歌を歌う。歌ってみたいねん。いいやろ？？』

『夢か……。楽しそうだからいいよ。』

Aは、あっさりOKしてしまって僕は彼女を睨みつけた。

『僕は、嫌やからな！』

『意地っ張りだなぁー。剛くんは。』

光一からつんつんされて指をおってやろうかと思った。

『大体一週間後までに曲作るって。おかしいやろ！』

『いいじゃんいいじゃん。やろ？』

Aと光一がキラキラした目で見つめてきた。その目に負けた。

『……飯おごれや。』

『やった！剛するって！！』

僕らの3人で歌うことが決まった。