愛してるのに愛せない (ページ7)

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僕と彼女と光一とページ7

僕と二人が出会ったのは高校の時だった。

県外から越してきた僕は、人見知りで中々友達ができなかった。

彼女と光一とはたまたまクラスが一緒だったが、あまり関わったことは無かった。

その頃、クラスの中心の人が好きだった相手が僕のことを好きになって、僕はその人たちのグループにいじめられるようになった。

自然とほかの人にも嫌な目で見られるようになって僕はクラスで孤立した。

僕は、いじめグループのリーダーに暴力を振られるようになり、心身共に衰弱していった。

いつか……殺してやる。僕は彼等を憎むようになった。

『大丈夫？えっと……堂本剛くん？』

そんな時に話しかけてきてくれたのがA。

『こんな事やめろや。嫉妬で人を苛めるとか醜いにも程があるで。』

庇ってくれたのは、光一だった。

『ごめんね。私、臆病だったからなかなか話しかけられなかった。よかったらさ、友達になってくれないかな？』

『……宜しくな！剛くん！！！』

彼女と光一は、僕の肩を組んでニコッと笑ってくれた。

僕は不思議と涙が溢れて号泣しながら笑った。

『宜しくな。A、光一！』

僕と光一とAが初めて繋がった瞬間だった。