サッカー最強系女子 (ページ3)

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スパイページ3

土門が雷門に入った。
勿論、こちら側のスパイだ。

鬼道は、デスゾーンを止めた円堂をかなり面白がっている。

好きだね～。スパイとか(笑)

土門はディフェンダーとしての能力は帝国でも上のほうだと思う。

それを雷門に……

雷門は来週、尾刈斗中と戦うことになったらしい。
試合を見に行くらしいです。
暇人だ(笑)

『鬼道。どうしても行かないとダメ？』
『総帥の命令だ。従え。』
『ムッ。』

頬をぷくっと膨らませたら

『そんな顔しても可愛くないぞ。』

と言われた。

『酷い！』
『お前、シュート手を抜いただろ。その罰だ。』
『そんなことない！』
『見てりゃわかるよ。』

鬼道は私の頭を撫でた。

『いやだなぁー。』

そう言いながら街を歩いていると、土門がこっちから。

『Aさん？！』

土門はびっくりした顔をした。

『いきなりごめんね。びっくりしたね。』
『いえ、それはいいんですが……。』
『雷門イレブン、練習を始めたようね。』
『はい。そこで、集めたデータをですね……』

土門がデータを出そうとしたから

『私、データなんか興味無いから出さなくていいよ。』

と笑った。

『申し訳ございません。』
『ねぇ、土門。スパイなんて考えないでサッカーをしてる時は、しっかりサッカーを楽しみなさいよ。』

私がそう言ったら、困った顔をした。

『私なんかがサッカーなど……。』
『土門は優秀なんだから。』

土門は困ったように笑った。