Page29 水遊び_▽ ページ34
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スマイルside
きんときが階段から足を滑らせた。幸い転落する事は阻止してお互いにどこにも怪我は無い。
きんとき「これお願い。」
スマイル「ん。」
今はさっきの出来事は無かったことにしてシャークんへの食事を作る。刃物も扱うし他の事を考えていたら危ない。そう思っていても2階の階段付近の事が気になって仕方がない。
スマイル「この往復疲れるんだけど…」
きんとき「スマイルの体力無さすぎなんだよ。」
若干きんときの後ろを歩いていてきんときにそう言われた瞬間、きんときの左足がキュッ、と音を鳴らして後ろに滑っていた。右足が浮いて左足が後ろに滑っている、それは顔面から転落するという事実にぶわり、と体中から冷や汗が出た。きんときの執事服の襟をぐっと掴んで首を締めることにはなるが後ろに引っ張って大広間に軽く飛ばした。
あの時、きんときの左足から鳴った【キュッ、という音。】あの音に俺は聞き覚えがあった。Aときりやんが来る前、俺ときんときとなかむしか居なかったずっと前に、なかむが水を溢して俺がそれに足を滑らせた事がある。その時の音と良く似ている。
スマイル「まさか、な…」
シャークんが落ちた時に2階からレヴェは来た。それはおかしくない。だってその時はレヴェが2階の窓拭き担当なのだから。だが階段近くに窓はないため階段付近に水が溜まっていることはない。
これは仮説でしかないが【レヴェが誰かを階段から落とすためにわざと水を撒いた】のかただ単に【水を汲んだ時に溢れた】のか。こうなってしまえば俺はレヴェの見る目が変わってしまう。
もしレヴェが【わざと水を撒いた】のなら何故転落したのがシャークんだったのか。誰でも良かったのか、はたまた【シャークんではいけない理由】があったのか。
とにかくレヴェには用心するべきだ。あいつは何を考えているのか分からない。
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KASU - え、、、好k(((( 結婚しまsy((((お巡りさんこいつです (2023年4月9日 19時) (レス) @page7 id: b2c2939cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:An | 作成日時:2023年4月4日 16時