▼＿白イ館デ殺人未遂事件＿▼【WT】 (ページ16)

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Page13 彼女は＿▽ ページ16

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きりやんside

そのままAの居る自室に戻ろうとしたら1階からレヴェさんが上がって来るのが見えた。

レヴェ「ぁ、きりやん様。」

俺を視界に入れた彼女は手袋を急いではめると俺の方に駆け寄ってきた。

きりやん「どうしたの？」

レヴェ「至急お話がありまして…」

きりやん「ロルさんは良いの？一緒に居る様に言われてたんじゃ…」

レヴェ「っ、ロルは…」

レヴェさんがそう言った途端ロルさんが階段を駆け上がってきた。

ロル「居たー！」

レヴェ「ロル…？」

ロルさんは、レヴェさんを見つけるといきなりぎゅっと抱きついた。
…何を見せられてるの、俺は。

ロル「1人にしないでよぉ～…」

レヴェ「ごめんなさいね。」

そう言ってレヴェさんがロルさんの頭を撫でているとロルさんが口を開いた。

ロル「あ…もしかして2人でお話してました…？」

きりやん「…？あぁ、レヴェさんが」

レヴェ「いえ、特に何も。ただ見掛けただけよ。」

俺がレヴェさんに話しかけられた、と言おうとするとレヴェさんに遮られた。

ロル「そっか、恋愛的なお話だったらどうしようかと…それより1階の掃除って全部終わったっけ？」

レヴェ「まだ、手洗い場と階段の掃除があるでしょう？」

ロル「じゃあ行こっか！では、これで失礼しますね～」

ロルさんとレヴェさんは腕を組むと2人で1階に下りていった。

きりやん「…」

レヴェさんの言いたい事とは。
大広間に来た時に急いで手袋をはめる理由は。
ロルさんと話している時のレヴェさんは、やけに彼女と目を合わせようとしていなかったのは何故なのか。
階段を下りる時に俺に目線を寄越したのは。
それが引っ掛かって仕方がない。

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