▼＿白イ館デ殺人未遂事件＿▼【WT】 (ページ15)

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Page12 館で＿▽ ページ15

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No side
　
ホールから大きな音を聞いて【食堂からロル】、【2階からレヴェ】が駆けつけた。2人はスマイルの声を聞くと階段下の倉庫に入っていった。
彼女の持ってきた担架でシャークんを【寄合室】まで運ぶ。その間にも頭から流れる血で白い担架が赤く染まっていった。

─────◇寄合室◇──

No side

酷い出血ではあったが死には至らなかった。しかし、治療最中に彼は気絶してしまった。

ぶるーく「なんで…階段から…」

シャークんの1番の友人であるぶるーくは頬に水滴を垂らしながら何故、彼が階段から落ちてしまったのかが気がかりだった。流石に頭が沸いていようが自分から階段を落ちる馬鹿ではない。

なら【階段を踏み外したか、又は誰かに突き落とされた。】

ぶるーく「っ、…」

─────◇自室◇──

きりやん side

あれから約10分くらいして大半が自室に戻った。結果的にシャークんは目覚めなかった。
その為、1人では何が起こるか分からないのでなかむの部屋に連れていった。
ぶるーくは少し精神的に安定していないらしくシャークんの居るなかむの部屋に行った。
ロルさんとレヴェさんは仕事があるとはいえ女性2人で危ないので今は食堂で仕事しているらしい。
俺とAはというと与えられた部屋で何も出来ずにぼーっとしていた。
すると静かな部屋にノック音が響いた。

きりやん「はい？」

なかむ「少しきりやんに話があってね。」

そう言うと俺に背を向けて大広間の中心まで歩いて行った。俺もついて行けって事なのだろう。

きりやん「ちょっと待っててね。」

Aに一言残してから大広間に出る。

きりやん「何ですか？話って。」

なかむは言いにくそうに口を開いた。

なかむ「…悪いんだけどこの館から出ないで欲しいんだよね。」

きりやん「…は？」

なかむ「あ、いや、疑ってるっていうか、その…」

最初は何を言っているんだと思った。
でも確かになかむ達からしたら俺ら2人のどちらかがシャークんを落としたという可能性だって見えている。

きりやん「…一応言うけど俺らはやってないからな。」

なかむ「俺だってそうだよ…他のやつらだってきっと…」

そのまま言葉を詰まらせるとAちゃんにもよろしくね、と言って自室に帰って行った。

きりやん「どう説明しろってんだ…」

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