身体の弱いヨナの姉１【暁のヨナ】

・ ページ43

ヨ｢建国神話…それが私に何の関係が?｣

ｲｸｽ｢ヨナ姫は生きたいと言いましたね｣

ヨ｢はい｣

ｲｸｽ｢でも独りでは生きられない
外に出ればまた命を狙われるから
貴女のそばには貴女を支えるルーク殿がいる
そしてA姫を支えるハク殿がいる
しかしこのままではルーク殿とハク殿は死にます｣

ハ｢ちょっと待て勝手に殺すな､神の声なんざ
俺は聞こえねぇそんな…｣

そう言いかけるとユンがハクの傷の上から殴った
ハ｢..脅しかけても布施は出さんか..ら..な..｣

ハクの様子を見たルークは何が言おうとしたが止めた
ｲｸｽ｢このよーに非常にヤバイ貴女方には味方が必要なのです｣

ヨ｢でも誰が...｣

ｲｸｽ｢四龍の戦士を探しに行かれよ｣

ヨ｢四龍の戦士って伝説の!?いるの!?｣

ル｢まさか神話の時代だ｣

ｲｸｽ｢いますよ､彼らは今でもこの国でひっそりと
龍の血を受け継いで生きている
彼らが力を貸してくれるでしょう｣

ヨ｢...神官様..私はルークを死なせたくない｣

貴｢私も..ハク..を..死なせ..たくな..いわ｣

ヨ｢..けど伝説の龍達はこんな私事で力を貸してくれるかしら｣

ｲｸｽ｢貴女方はあの夜奇跡的に命を拾い
城から奇跡的に逃げのびこの奈落の崖を落ちて
奇跡的に無事でした

それはもう奇跡ではなくここへ導かれる
天命だったのだと僕は思います｡

伝説の四龍をもし見つける事が出来たなら
それは貴女の私事ではなく天命なのです
しかし天は道を示すだけ歩いてゆくのは
貴女達自身です｡

たくさんしゃべってつかれたでふ｣

イクスはパタリと倒れた
ユ｢も〜神と年寄り話長すぎ｣

――――――
ハ+ル『姫様／姫さん』

貴+ヨ『ハク／ルーク ダメ!寝てなさい』

そう言い2人はハクとルークを押した
そしてハクの上にはA
ルークの上にはヨナが座っていた

ハ｢もう治りました､それにA姫も寝てないとダメですよ｣

ル｢死にませんよ俺らは｣

ヨ｢ルーク､ハク､姉様､私四龍の血を持つ人に会ってみたい｣

ル｢会ってどうする?そんなヤツらいないかもしれないしいても味方とは限らない｣

ヨ｢その時はその時よ､このままではここを出る事
さえ出来ないもの｡何とかして前に進みたいの
私も強くなるから

私に剣とか弓とか教えて覚えるから
不条理なまま死ぬのは嫌
お前達を失うのはもっと嫌
その為なら神の力だろうと私は手に入れたい｣

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す